新年はマットハザードで決まり

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・URLから可笑しい。予告だけで、自虐度がセガガガ並だ。廃れたヒーローって、アレックスキッドを思い出すからやめてくれ。どうでもいいけど、冲方丁氏が、文章校正してるってどういうことかしら?やはり、セガガガなのか。シュピーゲルシリーズのように、単語の合間に「/」だらけなラノベなのにライトじゃない文章だったらどうしよう。

SFマガジンが1月、2月号だけで、5000円ってどういうことやねん。って怒り狂っているが、テッド・チャンスターリング、ギブスンから山田正紀円城塔など、ヌルいSF読者の節僧でさえも、知らない作家がいないという、百年に一度か二度かの終末規模の作家陣であったりして、背に腹は変えられないのか。今月、どうしよう……。

・デルトロの「ザ・ストレイン」と冲方氏の「テスタメントシュピーゲル」をようやく読み終えて、撮りためたNHKの「外事警察」と「タイムスクープハンター」と「坂の上の雲」を観ていて、「竜馬伝」の佐藤直紀のOP音楽があまりにも良すぎて、最近のNHKに外れはないなと感動していたら、いつのまにか、日付が2010年の1月7日になっていた次第です。課題が溜まっているがどうしよう。ロスコーへ何故か手紙を書き、スパイク・ジョーンズフィンチャーのウォーケンが踊ったり、死神になるPV時代を調べ、任天堂の広告戦略についてと、ゴジラのポスターデザインの変異で、生頼さんのデザインがいかに素晴らしいかについて、適当なことをだらだらパソコンに向かって書き続けています。どうして課題までゲームや映画の話なのか、自分でも意味が分からん。拷問だ。頼むから、右手でFFとCODを交互にやるな、新品1500円だったニンジャブレイドがガイデンより当たりだったなんて、節僧の脳みそが認識しないで欲しい。畜生、メタルウルフカオスがやりたい。

・やっとのこと「アバター」を観た。CG大会だの3D3Dと言っても、ジェームズ・ホーナーのスコアが鳴りまくり、シガーニー姉さんが母性本能剥き出し「これってカントクの好みでしょ?」な強い熟女萌え燃えキャメロン映画だったりする。それにしても、本作のシガーニー姉さん、還暦を迎えたと思えないぐらい、最高に姉さんキャラを確立しています。まさか、四度エイリアンを制した女が、エイリアンの外交官&研究者っていうのも、無意味に頷いてしまうんだが……。

まるでFFのような(だから、わざわざ予告で13の意味不明な3D予告を流したのか)パンドラ探訪や、エンドアの戦いを彷彿させる原住民対海兵マローダ軍団の大戦争やら、見所も十分で楽しめるんだけど、終始妙な違和感を感じてしまうのはどうしてだろう。基地での実写パートと、ナヴィ族との実にキャメロン的なディスコミュニティなアバターでのCGパートの繰り返しなんだけど、この流れが実に押井さんの「アヴァロン」的で、劇中の「どっちが夢か現実か分からなくなる」という台詞も、何となく押井さんのサブテーマ連想してしまい、もしかしたら、これは何らかのどでかいゲームであり、ナヴィ側の方が現実であって、実はパンドラは地球でしたな、CG皆無の現在のリアルな町並みのど真ん中で、浮いたCGのアバター主人公が右往左往するものになるのではないかと夢想し、ヒヤヒヤする。物語は概ね想像通りな、絵に描いたハッピーエンドだったけど、3Dの実写とCG空間の流れの中に展開されるソレは「アヴァロン」で描かれた、非現実での人が単なる数式に過ぎないという、不思議な向こう側の物語のようにも節僧には感じた気がする。