涼宮ハルヒの消失/2010年 日本
原作未読。京都のアニメでキャラの立ち位置を把握している程度なんだが、デッカイテレビというわけでもなく、それなりに映画として楽しめた。
改変後の世界で、風邪が流行っているという描写が、ゾンビ映画やボディスナッチャーのようで、なんかスゲエ不穏だ。舞台がサバービア的な地方都市というのも、このハルヒという作品そのものが、キャラクターコンテンツを逆手に取ったホラーではないかと思ってくる。
終盤のキョンの選択が「シーヘブンの壁際までやって来たトゥルーマン」の選択のようで、もしかしたら、情報統合思念体というものは、月の裏側で番組を演出しているエド・ハリスであり、マトリックスを司るアーキテクトであり、小宇宙のおはじきで遊ぶ宇宙人であり、惑星を製造しているビル・ナイなのかもしれないと思った。