イースタン・プロミス


クローネンバーグのエロは、あんまエロくない。低予算なカナダ映画的絵作りのせいか、何だか安っぽくみえ、嘘くさい。ぶっちゃけこの絵じゃオナれない。

というより、「戦慄の絆」「クラッシュ」しかり、クローネンバーグは男同士の絡みが何だかエロい。なおさら、今作は男だらけの暗黒社会。ホモの親友といい、終盤のサウナの格闘シーンなんて、男性のセクシャルさが抜きん出ているほどエロく。ヴィゴの痛みで歪んだ顔が一瞬、事後の歪んだ顔に見えるのも気のせいではないはず。

前作の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」も、ヴィゴにセクシャルな関係を持つ立場であったのが、エド・ハリスだったのかもしれないと考えると、あのチアガールにコスプレした妻とのぜんぜんエロくないセックスは何だったのだろうか?