閉鎖空間的絵画と鋭角ツインテール萌え萌え建築


一応、拙僧は三流美大生でもあるので絵を見に行く。念願だった地元近くの川村記念美術館でやっている「マーク・ロスコ 瞑想する絵画(このタイトル好き)」に行ってきた。ゴールデンウィーク初頭のせいか、珍しく混んでいた。

http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html

以前から、この美術館の常設で、ロスコ・ルームというロスコによる俺様閉鎖空間があり、薄暗い照明の中、サイレントヒル的悪夢というべきか、錆びに染まったかのようなシーグラム壁画を、インストメタルを聴きながらボーっと眺めるのが好きだった。

まあ、今回の展覧会で拙僧の心臓にグッときたのが、真っ黒なロスコ・ルーム。黒い。手抜きではない。よく近くで見ると案の定、ピクセルのように、紫や赤が混じっている。色が多重のレイヤーを組んで、マクロな宇宙みたいになっている。ああ……ここまでストレートなロスコ絵を生で見れるだけでも、この展覧会に来た価値はあったと思う。



以前、フィルムセンターに行きがてらINAXギャラリーで、チェコキュビズム建築展を見に行ったが、その建築がSF的で中々面白かった。

http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001363.html

とにかくグニャグニャしている。西洋のビックリ忍者屋敷というのは、こういうものかもしれないとふと思い。鋭角でツインテールな構造や天井に、鋭角ツインテール萌えの気持ちが何となく分かったような気がする。