オタク巨匠も遠くになりけり
深夜、合宿での撮影中、強力若本の声がした。トゥルーライズがやっていた。少しだけ元気を貰った夏だった。
ってなわけでキャメロン大師匠の新作「アバター」。予告だけ見る限り、主人公が仮死状態の異性人の脳をインプラントして、キャメロンお得意の異文化こみゅにけいしょんするガチムチハードSF。量産型パワーローダみたいなのもわんさか出てきてなんか燃える。まるで押井さんのガルムそのものだ。いや……っていうかコレ、ガルムでいいんじゃないだろうか?
これが全編IMAX、3Dが本当ならわざわざ川崎に行っても良い。キャメロンのIMAX、3Dなんて、小学校のころ近所の産業科学館で見た「キャメロンのタイタニックの秘密」以来である。
そのたった300円で見れた素敵なIMAXシアターはフィルムが高すぎるという理由で潰れ、いまでは世界最多の星が見られるという「メガスターⅡ」というシロモノのプラネタリウム上映用にスクリーンが流用されていた……。これもまた200円だったので、騙されたと思って見に行ってみたら、ウルトラの星まで見れる規模のシロモノで、白痴のように「スゲエスゲエ」としか言えないくらい感動する大学三年の夏であった。
http://assault-girls.nifty.com/
BSでやっていた押井版「鉄人28号」に感動してたら、「アサルトガールズ」の公式がいつのまに出来てた。狙っているのか、樋口シンちゃんがポスター製作をするそうで、未だに押井さんは「女立喰師」からガルムを諦めていない様子。とはいえ、キャメロンがガルムのようなものを作ってしまい、同じ12月に公開するのは何かの皮肉かもしれない。馬鹿みたいにアクション色を押しているトレーラーだけど、「宮本武蔵」のように、延々と美女が銃器を語る映画に違いない。
どうでもいいが、テアトル新宿で12月公開ということは、「東のエデン」の一章と二章の間に挟まれての上映ってことになる。川井憲次三本立て。ある意味、押井映画三本立て。……いい時代になったものである。