魔法学園ものと忘れてしまう

「謎のプリンス」を見に行く。前回の元虐められっ子(スポックもそうだったなぁ……)ということが判明したツンツンスネイプさんや、迷言「いいぞジェームス!」発言で逝ったシリウスさんのお陰で、腐った人のファンを増やしたハリー・ポッター。児童文学ということを忘れながら観てしまいます。

・厳戒態勢なホグワーツの周りにシールドのようなものを張って、「炎のゴブレット」に出てきた魔法省の公安みたいな人たちが警備しているのが何か燃える。

・サッカー嫌いの拙僧は、前作でクィディッチのシーンが削られたのは大変嬉しかったが、何故か今作でまた復活してやがる。とはいえILMの写実的CG技術が上がっているのか、人がピューピュー落ちる肉弾戦色が強い。どうせ、回復魔法があるなら次作のクィディッチは首とか腕とかが千切れる血みどろのブラッドスポーツに変容していたら少し嬉しい。

・ドラコとハリーがトイレでドンパチをする。水道管が破裂し水浸しになる。水を浴びる野郎二人、とてもエロい。ヴァンダミングアクションのように、いつ脱ぐのかハラハラする。

・途中、シャマランの「サイン」調になったのは驚いた。

・作り手が明らかに狙っているのか、ルーナが可愛すぎる。電波、語尾がおかしい(〜しぃ)、アニメ声、ロリ顔と、洋画では初めてじゃないかという黄金比を持つこのキャラは、今作でも何故かクィディッチの試合中、一人だけ獣の被りモノをしている。誰も突っ込まない。最高だ。クリスマスパーティでハリーがルーナを誘ったとき「ハァァァリィィッ・ポッタァァァ!」と江原正士のヴォルデモート卿が心の中で歓喜する。その他の事がどうでもよくなってくる瞬間だった。

・バートンの嫁こと、ヘレナ・ボナム=カーターこと、ベラトリックスさんがエロい。何だこの富野アニメに出てきそうなロリ顔クソビッチは。耳元で囁きながら、このまま筆下ろすんじゃないかという演技。たまらん。THXサウンドで横から声がする。たまらん。

・戸田訳でなくなったのが少し寂しい。「死の魔法!」というそのままな超訳をもう一度見たい気もする。