バケモノガタリ

アバター」の前に、世界で四台あったIMAXカメラを一つぶっ壊したことで有名な「ダークナイト」を川崎の映画館へ行く。

かつての品川か、近所の科学館で上映されていたようなオムニアックス(円形状のドームに、魚眼のレンズで投影するIMAX)のようなものを想像していたら、横長スクリーンをただデカくしたものだけだったので、少しガッカリする。

が、これがなんともヤバかった。なにがヤバいって、画質が。滅茶苦茶デカいスクリーンに35ミリと70ミリを交互に引き伸ばしているから、画質が劣化していると思っていたら、画質が更に向上していやがる。これが70ミリDMR威力なのか。空撮とかの、奥行きとかが物凄いことになってるぞ。
劇アニメ並にディテールやレイアウトがコントロールされた「ダークナイト」が、IMAXによって、その威力が更に発揮されているのかもしれない。

「凄い。凄い。レイチェルが更にブサイクになっている〜。凄い」と、白痴みたいに、凄いとしか言えなくなる。

音響もかなり良い。良いというか、喧しい。ジマーの精神的嫌悪音集、ジョーカーのテーマの超重低音で、座席が震えていたのには驚いた。

大画面で音がバカバカ鳴るよ!という小学生的欲望と、床の小石から、デントの奥歯、ジョーカーさんの鼻の穴まで見れるよ!という中学生の感想文のようなことを言ってもよく分からないと思うので、百聞は一見の何とかっていうから、今すぐ2000円を持って観に行け。と言う価値はある映画体験だと拙僧は思いました。